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2009年10月07日

KATARIBA


katariba_time.jpg

遅れたけど、TIME誌(アジア版)の表紙にカタリバが載った。
はじめのきっかけを知る僕としては、なかなかに感慨深い。

先日、同窓会なるものがあり今回のTIMEのこともあったので参加してきた。
メンバーや組織の変化もあったが、何より、
久美さんの話(内容や話し方)が以前と比べて随分と変わっていたのが印象的だった。

社会は大きく変化し始めている。面白くなってきたものだ。
表面的な変化に終わってはいけない。もっと先に行かなくては、と改めて思った。

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(以下、TIME誌訳)

日本の若者による新しい社会活動

西東京の質素な家は日本の社会運動の発信地には見えないかもしれない。
しかし、この小さな家の畳の上では、熱心な学生の集団が、冷えたお茶を飲みながらラップトップをたたき、5,000人にのぼるボランティアの全国ネットワークを通して静かに変革を生み出している。
「共有の場」を意味する「カタリバ」のミッションは、日本人の若者に、社会の中に彼らの居場所があること、そして政治的に声をあげることが必要であることを教えることだ。
「これは小さなステップにすぎません」
政治に関わる、そしてその他のあらゆるロールモデルを若者に紹介するワークショップを公立高校で運営する今村久美(29)は言う。
「あなたが、自らそのステップを前進させる必要があります」

更なる一歩は8月30日に起こる可能性がある。与党自民党(LDP)と野党(第1党)民主党(DPJ)が戦う衆議院選挙が行われる日だ。通常であれば、事実上自民党が過去54年間政権にあり続けた国においては、結果は自明のものであると予想される。しかし、山積する多様な経済的・社会的問題から高まる危機感を受け、今回の選挙ではおそらく民主党党首鳩山由紀夫が現職麻生太郎首相に代わるだろう。最近の2回の世論調査によれば、民主党を支持すると答えた回答者が全国で自民党支
持者の数より約15%も多いという結果が出た。「初めて本当の選挙が始まったように感じる」と、.JP(ドット・ジェイピー、大学生が日本人の政治家の下でインターンシップを行うことを支援する非営利団体)を立ちあげた佐藤大吾氏(35)は言う。

次の政府の最重要課題は、まさに国をリセットすることだ。 日本は世界でも最も急速に高齢化している国である--現在から2050年までに、日本の人口は25%縮小し、9500万人になると予想される。そのうち約半分が60歳以上となるのである。
さらに恐ろしいことには、現在高齢者比率の増加の負担を負わなければならない若年層は、既に社会の隅に追いやられている(非主流化されている)と感じている。前の世代が享受していた終身雇用はもはや保証されず、会社が人員削減を行うとき、若者は真っ先に仕事を失うことになる。
また、彼らはGDPの約200%にも上る国の借金を相続することになる。多くの若い日本人が、トンネルを出たところには、よくいわれる希望の光ではなく、接近する新幹線の光が迫っていると心配するのも無理はない。家族に優しい政治、社会的セーフティ・ネット、未来への展望とビジョンといった若者のニーズに日本が取り組まないのであれば、 失われた10年と呼ばれる日本の1990年代の経済破綻の時期のように、完全なロスト・ジェネレーションを生じさせるかもしれません。

日本の若者はまさに自国の破綻した政策の負担に直面しながら、多くは未来のための場を開拓するより選択肢はないときづきはじめている。従来の雇用機会が縮小する中、多くの若年層がボランティア活動に目を向け、そして若者主導のNGOの数は急増している。他のものは、30歳以下の若者に彼らの投票は重要であると納得させようとしている。
小さくとも大きくとも様々な方法で、自身の人生を変え、それによって恐らく日本社会全体を変革しようとしている、5人の日本人の若者が、ここにいる。

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活動家

今村久美(29)
2001年、今村は非営利で政治家を高校に連れて行き生徒と引き合わせるためにカタリバを設立した。昨年は100余のイベントを支援した。

政治の世界と普通の生活の間のはっきりとした隔たりに今村久美は身を投じた。日本の若者の声が行政にどれだけ届かないか知りたければ、今村が8年前に設立したカタリバの歴史を紐解くのが一番よい。今村が作ることを決意した場、それは若者達が将来への希望を明確に表現できる可能性を秘めた場である。
そこでは高校の卒業生達が母校に帰り、地域で活躍している人々を呼び生徒のモチベーションをあげる事ができるイベントを提案する。
彼女の最初の2年間での営業活動では、2つの学校が活動に同意しただけだった。今村の活動は他の多くの民主主義国家ではごく普通の市民活動であるにもかかわらずである。しかし、今日、このような活動を求める学生の声に後押しされ、カタリ場は全国283の高等学校で463回開催されている。

一般的に、今村の活動は政治的なものと解釈される。しかし、彼女の世代によく見られるように、彼女は政治という言葉に対し慎重な姿勢を持っている。
そして政治という言葉の変わりに今村はカタリバを教育機関だと説明する事を好む。

今村は故郷である岐阜県(おだやかでしっかりとしたカンザス州の日本版のような県)から東京近郊の有名な慶應義塾大学のキャンパスに出てきたとき、彼女の友人の多くが上の世代を駆り立てた拝金主義に染まっていない事に勇気付けられた。

「最近の子供立ちは社会に興味を持っているのです。」彼女は言う。
「しかし、子供と政治の間には架け橋がないのです。」

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投稿者 ryutaro : 2009年10月07日 22:20
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