Ryutaro . tv

2005年12月01日

放送とインターネットの「連携権」

古巣楽天と、TBSの問題にとりあえずの決着がついた。


半年前まで、「放送と通信の融合」だったのが「放送とインターネットの連携」に
言葉が変わった。この言葉の変化から、ちょっと考えてみよう。


メディアとIT・金融の現状は、
○社会的影響力がある=マスメディア(というか在京キー局)
○収益力がある=IT(ポータル、携帯、検索etc)と金融


マスメディアは、かつては、社会的影響力があり、収益力があるものであった。
しかし、ITの登場で、(絶対的に&相対的に)収益力は弱くなっている。
結果的に、社会的影響力と収益力が乖離しつつある。


そこで、マスメディアは、その社会的影響力をベースに収益力を増せるかどうか、
ITと金融は、社会的影響力を取り込めるかどうか、そのせめぎあいが起きた。


フジテレビ、TBSの一連の流れは、社会的にそのせめぎあいを顕在化させたが、
結局、IT企業がテレビを飲み込むかたちでの、融合は不可能だった。


それでも、マスメディアもIT・金融も、そのお互いの価値を、自分のビジネスに取り込みたい。
その思惑を一致させて出てきた言葉が、「放送とインターネットの連携」であろう。


さて、そうなってくると重要なのは、
「連携」をどのように行っていくのか、ということになる。


連携を行うには、両者が持っている、社会的影響力と収益力の
「価値交換」を行わなければならない。
単純な、広告スペース売買に比べると、「取引コスト」が高い。


さて、概念の提案。


放送と通信において、
「連携権」の販売という考え方を強化してはどうか。


なぜかというと、現状では、視聴率をベースとした、広告枠の収益しか、結局目に入っていない。
似ているのは、スポーツスタジアムの命名権。
味の素、ヤフー、インボイス、フルキャストとつくだけで、数億円のプラスが出る。
しかし、これまでほとんどの球状が、場所貸しや来場者数でしか見てなかった。
お金を融通する、考え方や基準がないと、市場がそこに形成されないのではないか、と思ったから。


言い換えると、
メディア側は、社会的影響力の貸し出しを行う。
IT・金融側は、それらを基にビジネスを生み出す。
それらに、ちゃんと価格がついて、管理がされる。
既存のタイムでの販売とは違った形で、番組毎にパートナーシップ
IT企業などがしっかりと決まる形。
番組の面白さ、ネットでの収益、広告などの収益をしっかりと分け合う仕組み。


すなわち、
視聴率偏重の時代から、番組ROIの時代へ。
(また、金か、って感じでもありますが。)


ますます、いろんなことができる天才型の
プロデューサーの存在が求められる気がする。

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投稿者 ryutaro : 2005年12月01日 09:55
コメント


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投稿者 HectorLab : 2023年04月12日 20:41
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